デザイナー・ユミコの部屋#1ゴルフコート
ボンジョルノ!
ミラノで約10年の20代を過ごしたため、わたしのファッションデザイナーの土台はイタリアでできています。ワインとチーズとゴルフをこよなく愛する、エルグワンディレクター兼デザイナーのユミコです。
”ものづくり”について、”エルグワンの世界観"について主観で書きたいことをアップしていきたいと思います。
昨晩はW杯の決勝戦。延長戦での終了間際の同点からまさかのPK戦に興奮し、メッシの5回出場からの悲願の勝利に感動し、アルゼンチンの優勝に沸いた。諦めなければ何が起こるかわからない、夢を与える試合だった。
同日、M-1グランプリも面白かった。さや香の王道漫才はさすがの話術だったし、準決勝ラストの出番のウエストランドは、世の中のモヤッと思っている悪口を言ってくれてスッキリ爽快、大爆笑だった。
審査員は悩んだのではなかろうか?
今のお笑いが偏っているといわれる中、"王道完璧漫才"か"今のコンプライアンス問題を覆す毒舌漫才"か。
ちなみに私は、ウエストランド井口さんの”おかしいと思うことを声あげ続ける勇気”に感動した。お笑いはこうあるべきだ、ってビートたけしの映画浅草キッドでみたのを思い出す。
ということでやっとエルグの話に戻るが、22AWのメインビジュアルになっている「ウェイティングパデッドゴルフコート」の制作について語りたい。
いわゆるプロゴルファーが待ち時間に着ているベンチコートをエレガントに、日常使いもできるようにデザインしたのだ。
真冬のゴルフの厳しさは、北海道出身の私でも耐えられない。
それでもゴルフをしたい!
”動きやすい”ダウンジャケットでは寒さをしのげない、そして思うスイングができない。
ではいっそ振り切ってコートにしてしまえ!
といことで完成したのがこのコートである。
https://her-onlinestore.com/products/ロングコート
- スイングの直前まで身体を暖める
- 暴風でも暖かくカートに乗っていられる
- ロング丈でも着心地が軽い
- 車に乗せたままでOKなイージーケア
- 優雅でエレガントだから街でも着れる
顧客の方々にも背中を押され、ゴルフ界の常識に新たなカルチャーを提案したい、そんな想いで発売と至った。
「ゴルフにコート?恥ずかしいよ〜」
なんて言うお客様も正直いた。
もちろん一緒にまわるメンバーにもよるが、人と被りたくないゴルフウェアを求めている人がみんなと違うアイテムは着れない、なんて耳を疑う。
ウエストランド井口さんを見習って、ノースランドの私も声をあげてみる。
「じゃ絶対寒い!って愚痴るなよ!」
ゴルフはコミュニケーションを楽しめることも魅力のひとつ。
スコアだけでなく優雅なゴルフを楽しむ心の余裕を。
冬のゴルフで「寒い!」は禁句にしたらどうだろうか。