ゴルフは続くよどこまでも#3「あなたもゴルフも愛してる」

あなたもゴルフも愛してる

 

「ゴルフ行きたいけど、あんまり行くと妻に怒られるから・・・」

「新しいドライバーが欲しいけど、カミさんに文句いわれるから・・・」

 

そんな男性の嘆き声を、たくさん聞いてきた。

女性の私は、お疲れ様、お気の毒にね、と同情していた。

 

日本に限らず、ゴルフをする人の割合は男性が圧倒的に多い。

そしてゴルフを愛する男性は、パートナーにもゴルフの楽しさをわかってほしい。

これすなわち、ゴルフをする女性はモテる。

いわば構造上の必然である。

 

そんなんだから私は、当然ゴルフをする人生の伴侶を見つけられると信じ、つゆほどの疑いもしなかった。

 

しかし、運命の人は非ゴルファーだった。

 

なんという神の悪戯か。

「ゴルフ行きたいけど、夫がすねるから・・・」

そんな嘆きを理解してくれる女性は少ない。

 

妻が、カミさんが、女房が、とぼやくくらいなら結婚しなければいい。ゴルフに行くくらいで目くじらを立てるような人を選んだあなたに責任がある。と、かつての私は彼らの言い分や立場に憐憫の情を抱き、同時に一種の蔑みすら抱いていた。

 

今なら、パートナーに白い目で見られる世のゴルファーの気持ちが、痛いほどわかる。

 

家庭も、ゴルフも、どっちも大事なのよ。優劣のつけられるものではないの。

あなたのことも大事。でも私のウェルビーイングも大事。そうでしょ?

水と空気、どっちが大事かなんて聞く人いる?

私はあなたもゴルフも、どっちもなくては生きていけないのよ

 

そう。文句を口にしながらも、両方大事で、だからこそ苦しむのである。

 

現在は、将来ふたりが年老いたときに一緒にゴルフをするという夢のため、夫にクラブを買い与え、私の運転で練習場に連れていっている。

夫の真意はわからないが、私が投げかける必死の愛の言葉にまんざらでもなさそうで、一生懸命7番アイアンを振り回してくれている。

 

だから、独身者も既婚者も、男性も女性もLGBTQの人も、ゴルフ未経験のパートナーや家族友人を、どんどんゴルフ沼に引き入れてみて欲しい。

それが実は、長く良好な人間関係を持つための秘訣なのではないかと、自分の願望を込めて推奨する。

 

 

[プロフィール]

ヒッティ

1987年生まれ。ニュージーランド在住。幼少期からゴルフを始め、一時はプロを目指すも、今なおアマチュアとしてゴルフを愛し続けている。現在のハンデはゼロ以下。日本とニュージーランドで女子ミッドアマ チャンピオンのタイトルを獲るなど、珍道中を邁進中。

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